ヴァージン~僕は世界を変えていく~ part11

今回は第8章を読みました。

第8章では命運をかけた博打について書かれていました。

マイク・オールドフィールドのおかげで手に入った大金をマイクのような才能あるバンド発掘のためにほとんどを費やしてきました。

結果そのようなバンドは現れず、契約しているバンドの全員が赤字になっていました。

そこで二つの選択を迫られます。

いま少しあるお金を大事にしてリスクのない経営を続けて生き長らえるか、最後の資金を使って大成功する可能性のあるもう一つのバンドと契約するか、です。この時、ニックとケンは前者が良かったが、リチャードとサイモンが後者を選んだのでそっちを選択することになった。

給料を減らしたり、社員を解雇したりと出来る限りの節約をした。社員の解雇という最も難しいところは、感情的な対立を避けてニックに任せました。

今回はリチャードのブレない冒険心、嫌なところは自分では決断しない弱さを知ることが出来ました。そしてこの決断によりこれからヴァージンがどうなっていくのか楽しみです。

ヴァージン~僕は世界を変えていく~ part10

今回は第7章を読みました。

マイク・オールドフィールドが作曲したチューブラー・ベルズという歌が大ヒットし、多くの注文を受けた。ヴァージンは有名な会社になっていたものの7人しか社員がいなかったので、全ての注文を受ける能力が備わっていなかった。ヴァージンのような新興のレコード会社はライセンス契約を結ぶのが一般であるが、ヴァージンはこれをせずP&Dという契約の方法をとった。これは提携先のレコード会社にレコードの製造と物流を依頼して、その費用を払うもの。レコードのすべてのプロモーションの責任を負い、レコードが失敗した場合にはリスクを負うことになる。でも、売れたらそれ相応のメリットを全て手にできるものだった。

ヴァージンがこの契約をしたのは成功するには大胆にやるしかないと思っていたからだ。とてもリチャードらしい考え方だなと思いました。

また、この契約を渋っていたアイランド・レコードにはライバル会社と契約結ぶぞと脅しをかけて契約してもらいました。

結果的に賭けに成功して大金を手にすることができました。

会社の明暗を分ける場面で、一般的な策をとらず、大きな決断を出来るところはリチャードならではだなと感じました。

 

ヴァージン~僕は世界を変えていく~ part9

こんにちは。

今回は第7章の途中、152ページまで読みました。

 

ブランソンは、レコーディングスタジオをほかの所より良いものにするために深夜でもレコーディングをできる環境を整えました。

 

また、ブランソンはパーティーが大好きで、社内パーティーをよく開いていました。ただ楽しむだけではなく、受付係が経理や人事の人間と身近に会う機会があれば、問題があったときにお互いに助け合うことができる。同様に、レコードショップのスタッフがレコード会社の社員と知り合っていれば助け合うことができる。パーティーを開くのは楽しみつつも、社内の雰囲気やいい環境を作ることを目的としている事を知ることができました。

 

このような事が出来るのもショップ、スタジオ、レコード会社など全てのビジネスをヴァージンだけで行なっているからこそのことだと思いました。

 

これからどのような展開になっていくのか楽しみです。

ヴァージン~僕は世界を変えていく~part8

こんにちは。

 

今回は第6章、142ページまで読みました。

 

ある時、サイモンという男と出会った。彼はブランソンと同じくジャーナリストを経験していて、2人でジャーナリズムについて意見交換をします。その後、話題を音楽に移すとサイモンが音楽に取り憑かれていて、彼の音楽と政治に対する考え方を知ったブランソンはヴァージンで働くことを勧めました。

 

彼はレコードの仕入れ係を担当し、音楽を知り抜いているからこそ成功する前のバンドに目をつけ、どのバンドが売れるか分かっていたそうです。彼のお陰でショップ、スタジオに続く、レコード会社を設立できたのです。

 

この三つのビジネスを組み合わせることによって、ヴァージンはどんどん成長していきます。

 

今回は、サイモンという今のヴァージンを作り上げた影の立役者の存在を知ることができて良かったです。優れた起業家でも1人だけの力では成功することは難しいんだなと強く感じました。

 

 

 

 

 

ヴァージン~僕は世界を変えていく~part7

こんにちは。

今回は第5章、128ページまで読みました。

 

ヴァージン・メール・オーダーはさらに客を引きつけた。しかし、会社は成長していたが、赤字続きだった。

春にベルギーから大口の注文を受けた。ベルギーではレコードに対して購買税はかからなかった。なので、無税でレコードを買い、ベルギーに輸出しようとしたが、フランスで通過証を持っていないという理由でイギリスに帰ることを余儀なくされた。実際は輸出出来なかったが、輸出されたはずのレコードをたくさん持っていたリチャードは、メール・オーダーかヴァージン・ショップで売り、購買税を払っていない分、5000ポンドも儲けることができた。この時、赤字で借金を多く抱えていたので、この泥沼を脱出するには最高の方法だった。犯罪的計画であり、法律を破ることになるが、これまでも沢山のルールを破ってきたし、やってもうまくいく、捕まらないと思っていたそうです。これまでの経験からだけでこの自信を持てるブランソンはぶっ飛んでるし、すごいなとも思いました。

 

計画の全てはうまくいってると思っていたブランソンですが、税関の職員による調査で脱税が明らかになると、逮捕されてしまいました。

 

今まで自由に生きて、沢山のルールを破り、それを楽しんで来たブランソンですが、独房の中で自由が剥奪されると、二度と監獄に打ち込まれるようなことはやるまい、恥ずかしいと思うようなビジネスの取引はどんなこともやるまいと誓ったそうです。この事件以降、誓いを破ろうと思ったことは一度もないそうです。

今まで豪快で型破りなことばかりしてきたブランソンの更生する瞬間を知ることができてよかったです。

結局、税務当局とはお金を払うことで示談が成立し釈放されたわけですが、ブランソンに会いにきた母は、「この経験で一つ利口になったでしょ。やってしまったことはしょうがないから、前向きにいきましょう。そしてこの問題に正面から取り組むのよ」と言い、このことでブランソンは深く背負いこむ事なく、問題に直面できたそうです。犯罪まで犯す息子に対して前向きな言葉をかけられる母の寛大さに感心しました。

 

示談金を支払うために、今まで以上に働き、ヴァージンはどんどん大きくなっていきました。逆境を乗り越えてさらにビジネスを成長させていくブランソンはさすがだなと思いました。

 

ヴァージン~僕は世界を変えていく~ part6

こんにちは。

 

今回は第4章、114ページまで読みました。

 

ヴァージンが誕生した後の話です。

ビジネス名がヴァージンと決まった後、レコード市場で他店より安く、メール・オーダーを使い販売しました。メール・オーダーの利点はお客さんが代金を前払いしてくれるので、そのお金でレコードを仕入れることができる点でした。

この時、ヴァージン・メール・オーダーが大きくなったので、「スチューデント」はほかの雑誌社に売却することが決まりました。しかし、ブランソンがスチューデントの将来計画(例えば「スチューデント」列車や航空のような事業を多岐にわたって行いたい)について全てを雑誌社に話した結果、頭がおかしいと思われて売却の話は白紙になりました。このまま「スチューデント」は廃刊になりました。

順調だった事業でしたが、郵便局員たちがストライキを起こしたので、機能しなくなり、お客さんはヴァージンに小切手を送れなくなり、ブランソン自身もレコードを送ることができなくなりました。その結果、メール・オーダー・ビジネスは倒産の危機にさらされたので、このままではまずいと小売店を開いて経営し、ヴァージンの評価はどんどん大きくなっていきました。

また、レコードスタジオが不足していたので自分たちで家を買い、レコードスタジオに改装するなど、さすがの行動力だなと思いました。こうして、ヴァージン・レコードはどんどん成長していくことになります。

 

 

 

 

ヴァージン~僕は世界を変えて行く~ part5

こんにちは。

今回は第3章のラスト、98ページまで読みました。

「スチューデント」は、努力しているにもかかわらず利益を上げていなかった。そこでブランソンは「スチューデント」の名称を他の方面で使う方法を考えていた。例えば、「スチューデント」旅行会社、「スチューデント」宿泊代理店などなど。このように「スチューデント」を多方面で使うことを考え、柔軟性や可能性を最大限探りたいと思ったそうです。その時に、ただ雑誌や取り上げたい学生政治活動だけに集中していた友人とは距離を置いたそうです。

また「スチューデント」の評判を広げるために全国紙の記者のインタビューを受けて、その時に首相だったり、名だたる有名人から電話がきているふりをして記者に評判のいい記事を書かせていたそうです。

1969年ごろになると学業のため、ジョニーが雑誌の仕事から離れ、「スチューデント」はバラバラになってしまいました。ですが、ニックに助けてもらい、また正しい軌道に乗りました。

ブランソンとデビーはしばらく付き合って妊娠してしまいました。仕事ができなくなるという理由で中絶する事にしましたが、費用が高く諦めかけた時に安く済む親切な医者に出会いました。この時に同じように問題を抱えている学生が多くいる事に気づき、腕がよく、最も親身に診てくれる医者のリストを作り、紹介する学生相談センターという事業を始めました。

 

 学生相談センターの性病に対する援助や治療などの広告の関係でブランソンは逮捕される事になりますが、軽い罰で済み、仕事に戻ります。今まで最終決定権はブランソンにあった雑誌の編集などをみんなが平等に関与できるようにニックが計画していました。この事を知ったブランソンはニックに裏切られると思い、ニックを雑誌の仕事から追い出しました。

 

また、この頃の若者は音楽に興味を持ち、レコードを買うことに相当なお金を使っていました。この事を知り、ブランソンは学生相談センターに資金を回すために、レコードの販売で利益をあげようと思いつきました。。レコードの値段は高かったので、「スチューデント」購買層のことを考えて、安いメール・オーダーのレコードを雑誌で広告し、販売しました。山のような問い合わせと、それまで見たことのないような現金が入ってきたそうです。そして、このビジネスに新しい名前をつけるとき、ビジネスに関しては全くの素人であるという意味でヴァージンと名付けたそうです。

 

誰も行なっていないことに気づいたり、自分の体験から新たなビジネスを作り出せるのはブランソンの持って生まれた才能なのかなと思いました。